映画「恋は光」 空間芸術としての西野七瀬
こんにちはノブです。
今日は6月17日公開の「恋は光」です。
いってみましょう!
「恋」をしている気持ちが可視化されたら、ラブストーリーは一体どうなるのか―?
ウルトラジャンプにて連載・コミックス化された「恋は光」(集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ刊)を映画化。“恋をしている女性が光を放ってキラキラして視える”という特異な体質を持つ男子大学生の初恋を描き、恋愛感情に振り回されながらも、“恋って何だろう?”と「恋」の定義を考察する主人公たちに、共感の声が多く寄せられ話題となった。
主人公・西条を演じたのは、神尾楓珠。ヒロイン・北代役に西野七瀬、東雲役に平祐奈、宿木役に馬場ふみか。脚本・監督は、『ももいろそらを』(13)、『殺さない彼と死なない彼女』(19)と、美しい画作りが国内外から高く評価されている小林啓一。風光明媚な、情緒に溢れたロケーションで、原作の空気感を捉えている。
■SNSでの「西野七瀬優勝」
映画「恋は光」で西野七瀬という俳優が圧倒的な魅力を放っています。
西野七瀬は、神尾楓珠が演じる恋の光が見えるという主人公の西条に想いを寄せる北代という大学生を演じています。
きたしろと読みます。
西野七瀬という俳優は、もとはアイドルグループの中心として活動していたらしいのですが、この映画でも多くの観客の共感を獲得するエース級の活躍を見せています。
SNSではこの映画について、内容についてはあまり分析的に語られず、西野七瀬が魅力的であるとのコメントが頻発しており、「西野七瀬が優勝」で「今年ベスト」「大傑作」と盛り上がりをみせています。
確かにこの俳優はほかの映画作品(「孤狼の血Ⅱ」「鳩の撃退法」)でも魅力を発揮していた印象があります。
どこかの坂道の真ん中に突っ立っていただけのことはあるさすがの逸材です。
西野七瀬氏の経歴について私自身は明るくないので、本作から感じた印象を叙述させていただきます。
まずほっそりスレンダーであることが際立っています。
「みんな大好きスレンダー」というあまり工夫のない言葉をいま私は建立いたしました。
いろいろ魅力的なタイプの女優があっても、結局最後はスレンダーが勝つのです。
ホラーでもグラマラスな女優は最初の方でやられますし、小池栄子の成功は稀でありノーカンでいいと考えます。
それから西野七瀬の笑顔は、バーンと咲き誇るというよりも屈託のある感じで、この感じが観客の心をつかむと推察します。
彼女の立ち方は威風堂々なものではなく、「真ん中になんていいのかな」とはにかんだ感じが見えます。
(かわゆす..).
言うまでもなくあやうさや儚さというものは魅力であり、観客の「ほっとけない」「支えたい」という衝動を誘い、ゆえに「オレたちのセンター」となり得るのでしょう。
美人度という点においても、口元や目の下はいわゆる美人さんのそれではないかもしれませんが、むしろサイボーグ的な美人ではないところが私の、もとい、観客の心をくすぐるのかもしれません。
(かわゆす、ぎっざ..)
このように西野七瀬という俳優の魅力だけで、本作に一定の力を与えてしまっているのだと考えられます。
■映画とは何か
映画とはなにか。
ストーリー、テーマ、演技、映像美、アクション、音楽....
いえ、「いい女を巨大スクリーンで遠慮なくガン見できる」。
これが映画でございます。
ここで、本作で初めて映画衣装を手掛けている阿部公美氏の罪について弾劾しないわけにはいけません。
衣装の阿部氏は、西野七瀬の魅力に拍車をかけるようなおべべを着せまくっています。
そのへんの端切れをあてがってても魅力的な西野七瀬に、素敵な衣装を着せたら男性観客が「あべし」することを阿部氏は認識していなかったとは言わせません。
特に阿部氏の「あべし」に値する西野七瀬3大悶絶衣装はこちらです。
「西野七瀬の白いオーバーオール」
「西野七瀬の袖みじかブラウス」
「西野七瀬の夏パジャマ」
やっば!やばくね?!
西野七瀬と悶絶衣装とのケミストリーは強烈で、私が鑑賞していた劇場では男性観客が全滅する痛ましい事態と相成りました。
■空間芸術としての西野七瀬
ただ私だけは純粋に映画を批評する学徒として、「西野七瀬など何するものぞ」と彼女の放つ魅力をスウェーしました。
これは私が中学時代より培ってきた奥義でございます。
当時私は学校の女子が大好きで大好きで大好きで(以下100回繰り返し)あったのですが、女子ーズが話をしてくれたり、つき合ってくれたりするはずがないということを認識していました。
いつぞや学校の帰り、スーパーのベンチで、可愛い女子が運動系のヤカラに少し荒々しく唇を奪われておりました。
その子はこんなところでチューしていることを拒否するどころか、トロンとした瞳をしていました。
トロンとしていたんですよ、トロ~~~~~~ンって!!
私の下半身は気だるく身悶えし、怖いからヤカラを恨まないで世を恨み、テロリストになることをだいたい決意しました。
でも生徒会長だったのでテロリストになるのはいくらなんでも飛躍がすぎると思い、「可愛い子を直視しない」という奥義を編み出しました。
まともに女子の顔面を拝んでしまいますと昇天してしまいますので、視線を女子の首とか肩とか腕とかにズラすという、まあなんとも誰も思いつかないような独創的でユニークな手法でございます。
さらに私は道を極め、息も止めて可愛い子特有のいいにおいを嗅がないようにし、さらに自分の中でマントラを唱えるようになりました。
「ブス、死ね、こっちから願い下げだ、ビッチ、オレは貴様に興味ない」(以下1000回繰り返し)
荒行の末に私は、「可愛い子を直視しない、いいにおいを嗅がない、ブスブス唱える」を身に着けました。
こうして非常に挙動不審な人物にはなりましたが、可愛い子の前でお漏らししないで済んだのです。
本作においても私はこの奥義を発揮することで、ほかの男子観客のようにじゅんじゅわ~することから逃れたのです。
私は、巨悪・西野七瀬のきゃっわいい顔面を直視しないで映画を、あっ映画を鑑賞をしたのだ!
フェイス以外の部位に目をやりまする。
袖の短いブラウスの西野七瀬はほっそりとしていて、袖口にぽっかりとした空間ができまする。
パジャマの西野七瀬はほっそりとしていて、襟元にぽっかりと空間ができまする。
オーバーオールの西野七瀬はほっそりとしていて、腰回りにぽっかりと空間ができまする。
こちらに向かって大きく口を開けた空間にはなにがあるのだろう。
この息苦しい世の中にあって、その空間は夢でした。
愛でした。
宇宙でした。
ああああああああああああああああああ、空間に吸いこまれた~~~~~(嬉)
そこはキュートな空間でした。
そこは甘い空間でした。
そこは西野七瀬的な空間でした。
やっば、スクリーンを観ながら白昼夢を観ていました。
てへぺろです。
そうして、私は思いました。
私は西野七瀬の空間になりたいと。
風ニモ負ケズ、
サウイウ空間二私ハナリタイ。
じゅんじゅわ~
え、なに?
なんだよ!
映画の内容?
知らんよ、そんなもん。
言ったじゃん、映画はストーリーじゃねえんだよ。
あらすじ読めばいいんじゃん。
ちょっとズボン着替えるからあっち行っててくれよ母ちゃん。
■西野七瀬を越えたとしても(ジェットストリームアタック手法)
本作の巧妙な構成としては、よしんば観客が西野七瀬の直撃を逃れたとしても、馬場ふみか演じる宿木嬢(やどりぎじょう)で爆死する仕掛けになっているところです。
「嬢ってなんだよ、嬢って」と思っていましたが、馬場ふみかのムンムンとしてキョトンキョトンとした色香は、令嬢もキャバ嬢も風俗嬢もウグイス嬢も包含する、嬢の上位者、嬢のキング、キング嬢(キングジョー)でした。
ここでも衣装の阿部公美による悪行が発揮されるのですが、馬場ふみかはなんか知らんけど裸よりやらしく感じる服をいつも着ており、まるで「おっぱいを想像しなさい服」って感じで、これにより尊い男性観客の命が奪われました。
奇跡的に西野七瀬と馬場ふみかの爆撃を逃れた観客も平祐奈が演じる東雲(しののめ)さんにやられ結局生存者はいなくなりました。
平祐奈はいつでも襟ボタンを上までしっかり締めて露出度ゼロで清楚満点だったので、観客は油断したのでしょう。
清楚満点で平祐奈はトイレにも行かないような風情でしたが、まさかの奇襲、電光石火の嘔吐シーンを披露するというギャップ萌えで最後の生存者さえ宇宙の藻屑と消えました。
ええと、これなんの映画だったんですか。
か、かみおふじゅ??
イケメンには何もやらん。
鑑賞にはご注意ください。