映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「バービー」 この生きづらさとの葛藤

□そして人生は続く...ビルケンとシックな服をまとったM・ロビーがみんなに送り出されて笑顔で歩き出す爽やかなラストシーンに心が快哉を叫ぶと同時に思うそして人生は続く...M・ロビーの すなわち私たちの「自分らしさ」を求める旅はこれからも再出発が繰り…

映画「マイ・エレメント」 分断に苦しむ大人など乗り越えて

□ルッキズムに依存しない炎のエンバーちゃんの太ももに欲情していたそう告白したらみんな引いて去っていくんだろうかいやいや劇場はちびっこだらけだからちゃんとすかした顔して観てましたよでもエンバーのスカート短かくね?!でもエンバーのスカート短かくね…

映画「さらば、わが愛/覇王別姫」 かつて確かにあったのだ

□言葉にできない今日は珍しく隣にまで人が座っているその女性は上映中何度も口元を抑えた頭でブロックを割る場面で子どもたちがお尻を叩かれる場面でもちろん幼き主人公の6本目が斬られる場面でも客席には人が多くリアクションもあったパンフレットも売れて…

映画「658㎞、陽子の旅」 陽子という明るい名前の彼女

□「外で待ってる」チャットでユーザーからの質問に答える仕事画面越しの心ない言葉に傷つけられる和室のアパートにはベッドとローテーブルトイレットペーパーをティッシュ代わりにする夜はノートPCを枕元に横立てして配信ドラマを見ながらいつのまにか眠って…

映画 すごすぎて/あきれすぎてレビュー書けねえよ事案

こんにちは!映画ご覧になってますか?劇場に通ってると作家性全開で感想を言葉にできないようなそんな作品にも出会いますよねすごかったりあきれたり憤ったり理解不能だったり平伏したりそんで口をあんぐりさせてるとレビューを書き損ねます全部書いてる方…