映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

映画「中島みゆき劇場版ライヴヒストリー2」 中島みゆき歌合戦

2004年~2020年ライブからの15曲。

MCなしの90分。

すべては歌にあると言わんばかりの説得力。

彼女は絶望と希望に憑依され、祈りを歌う巫女のようだった。

『命につく名前を心と呼ぶ
 名もなきキミにも名もなきボクにも』

唸るように伸びゆく歌声が映画館に轟く。

彼女の強い眼差しに射貫かれる。

キミとボクは残酷なこの世界でそれでも生きろ。

彼女はただそれだけをひたすら客席に届け届けと伝えていた気がする。

中島みゆきに身を沈め、2022年という聞き慣れなかった年が暮れてゆく。

#中島みゆき劇場版ライヴヒストリー2
#映画好きと繋がりたい
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