映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

新書「ベルサイユのばらで読み解くフランス革命」(池田理代子) 革命は美しく散れない

フランス革命には、人間というものの現状変革の可能性と殺戮のおぞましさがある。

安保闘争、香港デモ、天安門ヒジャブ追悼デモ…
圧倒的に非力に思える抗議活動であってもフランス革命のことを思う。

フランス革命はどういう要素が重なって現状変革が実現したのか。経済状況、啓蒙思想、諸外国の影響、王室や貴族の権力闘争…

またその変革は是であったのか、もはや抗えないものであったのか。それにしても200万人もの死者は必要だったのか。

ヨーロッパほど血の染み込んだ大陸はほかにない。それが私たちとどのような違いを生んでいるのだろう。

知らないことと知りたいことが多すぎる。

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