映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

新書「異論正論」(石破茂) 本は政治家が透けてくる

政治家の考えを新書1冊の分量で拝聴するのは有意義であった。

支持しているか否かに関わらずだ。代議士、つまりわれわれの議会を担っている人の考えを知って損はない。

選挙演説やテレビの討論は、じっくり持論を展開できないから、本の方がいい。

こうして文章で体系的に語られているとその政治家がどんな課題認識をしているのか、その背景や理由を含めて理解することができる。

石破氏が、自党にも、野党にも、フェアな視点を持っていることが伝わってきた。民主主義には欠かせない資質だ。自分の党を批評でき、他党を理解できる。

国家のグランドデザインと個別具体との両方を筋道立てて言及できる方だ。

世界史や相手国の理解が政治には欠かせないとも強調している。

野党が迫力を持って本質的な追及をすることが日本の政治にとって大切だとも語っている。1年前の記述ですでに、岸田首相の「敵基地攻撃能力」について野党はもっと議論を深めるような質問をすればいいと触れている。

おそらくは安全保障や新しい資本主義について石破氏こそが岸田首相に鋭く質問して議論を深めたいのだろう。そのことが本書に滲んでいる。

常に本質に対しての視点&広角な視点があるので、そういう意味で敬意を抱ける政治家だった。安全保障や諸外国への考察に強靭さがある。

野口五郎岩崎宏美が好きみたい。インスタやってるみたい😆LINEスタンプもあるみたい😆どーでもいい😑

他の政治家の考えもこうした体系的な文章で知りたくなった。

1冊読めば、どうしたってその政治家の考えや人柄、勉強度合いが透けてくる。それなりに長い文になると誤魔化しがきかなくなるものだ。

できることなら敬意を抱ける個人や政策に賛同する術を持ちたい。政党単位ではなく、政治家単位、政策単位で投票したい。

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