映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

映画「原発をとめた裁判長そして原発をとめる農家たち」 変なとこに落ちてた希望



こんなに清々しく映画館をあとにするとは思わなかった。

だいたい、ドキュメンタリー映画って絶望必至みたいなもんだ、だいたい。

しかも本作の題材は”脱原発”💩

国策である原発に立ち向かってボロボロのボロンボロンになる人たちを見せられ”どよー-ん”ってなって、「嗚呼この国棄てたい」って自分もオンボロボロボロになると思ってた。

それがこの映画に登場する人たちは、瞳が明るくて強い🤩

裁判長は、生命が大事だからいくら原発がエネルギーコストうんぬん言っても、耐震性において安全でないなら「ダメゼッタイ♡」と明快。貿易赤字?CO2?「んなことより事故ったら滅びんぞ全員」と。

弁護士のおっさんも強力だ。いつもピンクや黄色のパステルカラージャケット着てる。そんな奴は強いに決まってる。「オレさぁバブル裁判でいっぱい儲けたけど、なんかぁ飽きてきたからいっちょ脱原発裁判でもやるぜ」だって🥸

これだけでも相当気持ちいい。

まあ裁判は最終的には最高裁で「原発差し止め無効」とかにされるんだろうけど、こんなステキなふたりが映画で見られただけでもよかったよかった♪

ま結局さ、脱原発がどんなに正しくても国策だからアレなんでしょ。福島を見ても原発やめないほど人間は悪魔なんだから、とオレは思う。

ところがこの映画まだ元気なキャラが登場する💥

着々と「農営型太陽光」を進めてる人たちが登場してくる。

畑やりながら太陽光やれて一石二鳥作戦。シャインマスカット&電力売ってでWインカム!これを進めていけば原発要らなくなるかもよって🎉

しかもブレーンには京大で核を学んで仕事で原発やってやっぱ原発事業は腐ってるわってなって環境エネルギー研究している人がついてる。「太陽光のコストはバカ下がりだからイケるぜ」って😜

農家のひとたち葡萄よりもシャインな瞳✨

すげーなー。

判決内容や弁護手腕や太陽光がすげーのか正しいのか、そんなことはオラ知らねえ。

ただこの人たちの強くて明るい瞳がすげー。

変なところに希望が落ちてた。

たくさんの犠牲者を出した悲しいはずの大地に希望が落ちてた。

#原発をとめた裁判長そして原発をとめる農家たち
#映画好きと繋がりたい