映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

2022-10-25から1日間の記事一覧

映画「もっと超越した所へ。」 焼肉行きたい

男女関係を、愛で語るのはもうやめにしないか。AIが何でもかんでもの時代に、男女の議論はいまだ旧石器時代だ。私たちはホルモンに支配されている。誰かを好きになるのは完全にこいつの仕業である。このことが自明になって久しい。私たち自身に恋愛の自治権…

映画「愛する人に伝える言葉」 観客である私も死んだ

主人公バンジャマンと一緒に死ぬことができる映画だ。死ぬことは怖かった。なにも成し遂げていないのに死ぬと思ったらとても哀しかった。オレは演劇教師なのだが、生徒の肌と肌が重なるところが愛そのものに輝いて見えた。もっと演技レッスンがしたくなった…