映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

2022-10-01から1日間の記事一覧

映画「アバター 3Dリマスター」 尊敬されないジェームズ・キャメロンの復讐

「尊敬する監督は?」と聞かれたとき映画好きは何と答えるだろうか。愛好家がいる場面では「成瀬己喜男」とマウントを取りにいくだろうか。女子にモテたいときは「PTA、あ、ゴメン、ポールトーマスアンダーソン」とスカすか。「ビッグボス、新庄だね!」は避…

映画『LAMB/ラム』 真面目にやっていれば何とかならない世界

理屈の通った世界で生きていると思っている。1に1を足せば2になり、働けば対価があり、罪を犯せば罰がある世界。真面目にやっていれば、まぁ何とかなる世界。ところがこれは人間の論理である。四方を山々が囲み、無慈悲な風が草原を揺らし、鈍ぃ陽光しか差…