映画館に帰ります。

暗がりで身を沈めてスクリーンを見つめること。何かを考えたり、何も考えなかったり、何かを思い出したり、途中でトイレに行ったり。現実を生きるために映画館はいつもミカタでいてくれます。作品内容の一部にふれることもあります。みなさんの映画を観たご感想も楽しみにしております。

2022-03-06から1日間の記事一覧

映画「愛なのに」 ちょっとかわいく、とても滑稽で、かなりクズ

今をときめく#河合優美 演じる女子高生の岬が、古本屋店主の多田( #瀬戸康史 )にいきなり「結婚してください」と迫る。 唐突でとぼけたセリフに、「おお、おかしいかわいいラブストーリーがはじまるか」と思いきや。 多田の憧れの女性である一花、その婚約…

映画「余命10年」 原日出子は、小松菜奈の鼻水を拭わず、次の自分のセリフを言った。

とても楽しみにしていた映画でした。 監督は藤井道人。主演は小松菜奈。出演者に奈緒、黒木華、三浦透子、松重豊、リリー・フランキー。そしてこのチラシ。 ざらついた画質と小松菜奈の表情。 人が死ぬ、すなわち人が生きるを描いた滋味あふれる作品を期待し…